ぬに郎日記

同人絵描きの陰鬱ブログ

絵を描くのが嫌いな自分へ

 

今現在原稿真っ最中

鬱内容だしゲロっとするかもしれないし、読み返す頃には乱文でとても読めたものじゃないかもしれないけど、原稿鬱大フィーバータイムの私から、数日後か数ヶ月後、もしかしたら数年先の私へ

 

端的に言って今の私は絵を描くのが嫌いだ。

理由はいろいろあれど、簡単に言えば絵を描くのが上手くないからだ。SNS、イラスト投稿サイトをみれば世の中には絵が上手い人だらけで嫌になる。中には自分よりも一回り以上年齢が違うのにプロ並みの絵が描けている子だっている。

 

そういう時代なんだと思う。子供の頃からデジ絵が描ける環境があり、web上にはお絵描き無料講座が溢れ、なにより教室の隅でも絵を描いて過ごすことが恥ではない時代になったと思う。まあこの子らはこの子らで、一斉に大人数でスタートを切って、上手な絵が埋め尽くすこの時代を生き残る為に「自分にしか描けないもの」を模索するのだと思うとそれはそれで厳しい環境ではあると思うが。

 

話は逸れたけど、自分が絵が下手なのは時代のせいと言いたいわけではなく、スタートを切るのが遅かったからだ。絵が上手い人は私がぐうたらポテトチップスを頬張りながらニコニコ動画を見ている時間もペンを握っていた。その「絵に費やした時間」が今になってここまで絶壁のような差を生んでしまった。

 

私はいま同人誌を描いている。

5年前の自分に言っても大凡信じないだろう。その頃の私は絵を描くのを辞めているから。でもまた再度、些細なきっかけから絵を描こうと決心することになる。

 

3年前偶然ハマったアプリゲームを元ネタに描いているが、ありがたいことにSNS上で同じCPの仲間が増え、人生で初めて同人イベントにサークル側として参加し、関西遠征までするようになった。ここ数年で私の人生は大きく変わったと思う。本当に楽しくてあっというまの3年間だった。

 

だが、初年こそ手放しで、それこを「絵を描く」という行為自体を楽しめていたものの、最近はイベント当日やフォロワー達と遊んでいるオフの時間だけが楽しみで、原稿をしている時間は本当につらい。面白い話が浮かんだと思ったと同時に、もう一人の私が「それは本当に面白いのか?誰かに読んでもらえるのか?そんなに下手な絵だと誰も手にとってはくれないだろうし、なにより話が浮かんでも描けるわけないじゃないか」と横槍をいれてくる。

 

今の私は絵を描くことが嫌いなうえに、絵を描くことに怯えるようになってしまった。真っ白な新規キャンバスを目の前にすると、途端にペンが走らなくなる。何も浮かばないのだ。そして「私には描けない」という負の感情に潰されて画面を閉じるの繰り返し。なんとか描き上げたとしても、そのイラストをSNS上に載せる時は、深呼吸して、評価されなくても気にしないと自分に暗示をかけている始末である。

 

じゃあ載せなければいいんじゃない?と思ったこともあるが、同人誌をやっている以上どこかに宣伝として自分の絵を公開するのは必須だし、何より「評価に怯えている」だけで誰かに絵を見られたくないわけではないのだ。むしろ仲間には見られたいし、見て欲しい。描いたことを知って欲しいと思っている。

 

自分でも矛盾した感情だなあと思う。

絵を描くことが嫌いで、絵を描くのが怖いならいっそやめればいいのに。自分を楽にしてあげられる方法なんてもう決まっているのに、何故だかこうして3年も続いている。

 

一つは、絵を描くことしかできることがないからだと思う。とりわけ勉強が得意というわけでもなく、運動能力も人並みで、歌うのは好きだがプロほどの歌唱力があるわけではなく、美容にお金をかけられるほど自分自身に興味があるわけでもない。絵を全く描いたことがない人に比べれば、描ける方ではあるが、プロには到底及ばない。単純にいって平均値の女だと思う。言い換えれば器用貧乏なのだ。全然嬉しくない。

 

でも、紙とペンが目の前にある。PCと板タブを持っている。iPadとApplePencilが手元にある。絵を描く材料だけはそこに揃っている。今月お金ないし、外寒いし家出るの億劫だから家で絵描いていようというしょうもない理由ではあるが、それだけでここまで続けられているのは褒めるべきところだと思う。 

 

もう一つは、何より見てくれる人がいるからだと思う。どんなに下手でも、それがお世辞であっても、私の絵を好きだと言ってくれる人がいる。イベントで本を手にとってくれる人がいる、新刊待ってますって社交辞令であっても言ってくれる人がいる。(お世辞だとしても社交辞令だとしても、人を褒めるのには体力がいるから、その行為自体に感謝しましょう) 

 

ここまで打ってもまだ原稿鬱が良くなりそうな気配は全くないけど、とりあえず締め切りが近いので今はともかく頑張るしかないのよ。チオビタ飲みたい…。というか毎度毎度、締め切り前には「もうこんな趣味絶対やめてやる!!」って言いながら原稿してるのに、イベント行く頃には次の本のこと考えてるのってなに、ドMなのかね

 

このブログを数年後読み返すことがあったら、そのときにはもう自分の絵が今よりは好きになれてるといいなあ。神絵師になってろとかは普通に無理だから言わんけど、底辺にぶらさがってようと、せめて絵は続けててほしいです。孤独な作業すぎてほんとしんどいけどねわかる

 

3年前の処女作見たら本当に出来が悪くて、恥ずかしくなって1冊残して他は全部捨てちゃったけど、あの頃に比べたら多少マシになってたので牛歩でもいいから頑張れ。そしてはやく脱稿してアフターでうまい肉くいたい。

 

休憩したら原稿再開!!

チオビタ飲む!!